ボカロ音楽と現代音楽の関連

ボカロ音楽と現代音楽の関連

現代では、音楽の多様性が歴史上最も進んでいます。中には常人には理解しがたいと思える音楽も無数にあります。

嗜好性のある音楽に関しては、人の好みを理解できないのは仕方のないことですが、難解とされる現代音楽や人が歌わないボーカロイドの楽曲などは、どのように生まれてきたのでしょうか?

目次

現代音楽って何?

現代音楽とは、近年のポップやロックなどのことではなく、西洋クラシック音楽の流れを継いで現在に発展する音楽のことで、主に20世紀後半から作られてきたものを指しています。

いわゆるクラシックの手法で現代の作曲家が作り上げたものなのですが、調整や心地よい和音といった、従来の音楽の常識を外れた方向で作曲されることが多く、主に無調や不協和音が使われているものが多く見られます。

その独特な特徴や未だ一般的な知名度やファンを獲得していないこともあり、現代音楽は理解しがたい意味不明な音楽と位置付けられることも少なくありません。

ボーカロイド音楽

ではボーカロイドとは何でしょうか?ヴォーカロイドとも表記されるこの種の音楽は、声を意味するボーカルと、人造人間を意味するアンドロイドから来た造語です。

つまりは、人ではなく人工音声で歌う楽曲であり、代表的なのは「初音ミク」というボーカロイドです。

人工音声であるボーカロイドの場合、歌手が存在しません。歌声があるのに歌手が存在しないとは不思議な気分になりますが、実在する歌手を使わなくても楽曲が製作できるのがボーカロイド音楽の利点です。

コンピューターさえあれば、誰でも歌声の入った楽曲を作れるという意味では、一種の革命を音楽界にもたらしてもいます。

しかし勘違いしがちなのは、人工音声であるボーカロイドにも作詞・作曲家がいるという点です。発声や歌唱を機械に任せているだけで、音楽の製作は人間が行っています。

ある種の共通点

これら二つの共通点は、「一般大衆の理解を得にくい」ことにあることが多々指摘されます。謎であり難解で、それ故に危険を感じて距離を置いてしまう人が少なくないようです。

もちろん、音楽の良し悪しを押し付けることはできません

ある人がそれを好きで聞いている音楽を、誰も何かの根拠に基づいて良い・悪いとは言えませんが、こういった主流ではない文化やサブカルチャーは、何かのきっかけで社会的に立場を得るか、そのまま衰退していくかのどちらかになるというのを、数多の歴史が証明していると言えます。

まとめ

ボーカロイド音楽も現代音楽も、人が既存の伝統や枠組みを超えて新たなものを作り出そうとする過程の一つです。