音楽が気分に作用することはもうご存知でしょう。気分を向上させも、落ち着かせもする音楽の力は、実にあらゆる場面で利用されています。
特に、気持ちを落ち着かせる役割の音楽は、現代のストレス社会ではとても重要になってきています。
目次
心拍数と合わせる
気持ちの落ち着きは、多くの場合心拍数と関係しています。普段のご自分の心拍数をご存知でしょうか?おそらく65~75BPM程度でしょう。
その場合、この辺りのテンポを持った音楽が心地よいと感じやすいものになります。このテンポより拍数が速くなると、心拍数もそれにつられて上がってしまいます。
これはリズムがよく元気になる、あるいはリズムが速くて落ち着かないと感じる音楽です。自分の心拍数より速いと、気分によってどちらかを感じることになるでしょう。
逆に心拍数より遅いと、ゆったりしたリラックスできる音楽と感じるようになります。これはあくまで心拍数との関係だけで音楽を考えた場合であり、その時の気分や音楽の好みによってさらに分かれ、人の数だけ落ち着く音楽があると言えます。
眠りを誘うのは良い音楽!?
クラシックが胎教や牛の生育に良いという話をお聞きになったことはおありでしょうか?
大人になると、クラシックを聴いているとどうも眠くなってしまうと感じる人も少なくないようですが、実はこの眠りを誘う音楽というのがカギで、クラシックの穏やかさがリラックスや睡眠を促し、脳や心身の生育に望ましい条件を作り出すという所から来ているようです。
しかし、好きでなければ聞く必要はありません。つまるところ、気持ちが落ち着く音楽には、その人の幼いころの記憶やそもそもの好みが関係しているからです。
人それぞれな「落ち着くリズム」
カリブ海や中米の国々の人たちは、主にその土地で生まれた音楽を聴いています。それは至極当然のように聞こえるかもしれませんが、彼らが効くのはサルサやバチャータといった音楽で、決して落ち着いたテンポや静かなメロディではありません。
ほぼすべてがダンスする用の音楽なのですが、興味深いことに、そういった国々ではほぼ一日中音楽をかけ流し、通りの至るところで耳にすることが出来ます。
激しい音楽でもそれを聞いて育った人にとってはそれが心地よく、心が安らぐのです。そういった異文化に触れると、音楽に対する見方がまた変わっていくことでしょう。
まとめ
気持ちが落ち着くリズムは、心拍数と同じかそれより遅いものというのが基本的な考え方です。しかし前述のように、唯一無二の自分が好む音楽を探すということも、とても楽しい作業になるでしょう。