音楽BGMの選び方と効果

バックグラウンドミュージック、いわゆるBGMのことですが、音楽の持つ力を控えめながら強力に示すのがこのBGMです。

単に聞き流す用の音楽をかけているだけとも言えますが、BGMの選び方や知られざる効果を改めて見てみましょう。

BGMには何を選べば良いのでしょうか？

それは、BGMにどのような目的を持たせるか、どんな場所でかけるか、によって変わってきます。

例えば店の雰囲気を明るく演出する、自宅に招いたゲストをリラックスさせる、集まった人をとにかく盛り上げる、騒音を隠すなどの場合に、それぞれBGMをかける目的が変わってきます。

盛り上がるためには賑やかで激しいものが必須で、リラックスさせるには穏やかで優しいメロディが必要です。騒音を隠すには、似たような周波数の音楽が最適と言われています。

これには耳と脳の機能の関係性が表れており、聴覚から入った情報はかなりの程度脳が持つイメージに作用していくことが知られています。

同じ空間だとしても、かけるBGMで印象が随分異なってくるのです。

テンポも重要です。BGMのテンポが影響を及ぼす典型的な例は、運動会での徒競走の時にかける音楽でしょう。徒競走の時には誰もクラシックやジャズをかけません。

むしろ速く躍動感のある音楽、基本的には誰もが小学校や中学校で聞いたあの音楽をかけます。徒競走は走ることが目的であり、加えて競技を盛り上げる効果も持たせるため、必ずアップテンポな音楽をかけます。

音楽の無い徒競走をイメージできますか？オリンピックの短距離走などではBGMは特にありませんが、大観衆の声援がBGMのような役割を果たし選手のモチベーションや興奮を高めます。

同じように、速く大きい音は人の行動を速め、ゆったりとした優しい音は穏やかな行動を促します。

仕事や勉強の際のBGMについても選び方があります。といってもいつもBGMが効果的に働くわけではなく、主に単純作業や繰り返しの際はBGMが効果的と言われています。

そのため、作業や学習内容によって、頭脳を酷使しない繰り返しが多い場合はBGMが作業の効率を高めてくれるでしょう。

同時に音量や声量の変化が少なく、激しくもゆっくりでもない曖昧な曲をBGMに選びましょう。脳への負担が少なく音楽の効果を最大限に発揮してくれます。

BGMは営業や販売戦略、活動の効率にとって非常に大きな効果を持っています。脳への負荷や場の雰囲気などと合わせて考え、音楽の効果を観察してみましょう。